だーかーらー、と那都はずいっと私のほうへ顔を寄せてきた。
「どしたの・・・「ここだけの話・・・武田の好きな人」」
「だあああああああっ!!!!!!」
那都が私に喋りかけた途端、後ろから叫び声が聞こえた。
男子と取っ組み合いをしていた武田君、だった。
「え、どしたの?」
にやにやする茉緒。もー、なんで言わせてくんないのよ!と怒る那都。
「自分で言うからいいっつってんの!」
「武田君、何を言うの?」
「え、あっと、あ、うん・・・・」
武田君のほうに顔を向けると、こんがり焼けた顔を隠す同じく焼けた腕。