「・・・これるもんなら・・・・・・」
来て・・・みなさいよっ・・・・っと!
坂道を登り切り、今度は左折する。
後ろから声は聞こえない。
・・・撒いた・・・?
「はあ・・・」
これだけ走って体が火照っているのにプラスで初夏の蒸し暑さが加わる。
「暑いったら・・・」
息を整えながら、走るのをやめてブレザーを脱ぐ。
「ブレザーだけでいいの?」
不意に後ろから声がした。
「・・・・・っは!?」
驚いて後ろを見る。
間近に映るきれいな碧。
「汗だくになって。シャツも脱「変態!!!!!!!!!」」
――
それからまた2週間、今度は本当に口を利かなくなった2人だった。