―――ひんやりと、心地の良い冷たさが頭から感じた。




重たい瞼を懸命に開ける。



そこには、



「・・・!風優、気づいた?体は大丈夫?」



美少年の心配そうな顔。


「・・・・こ、・・・・どこ・・・」



熱い。喉が焼けそうだ。



「俺の家。水飲む?」


「・・・・ん・・・・」



慧が体を支えて、起きるのを手伝ってくれる。



まだぼんやりしている意識。



「大丈夫、休んでいてもいいよ」



慧の子守歌のような声に甘え、また瞼を閉じる。



喉に冷たいものが入り込む。



「・・・・りが、と・・・・・」




慧が飲ましてくれたんだ、ありがとう。



シャットアウトする脳内でぼんやりと考えながら



また私は暗闇へと逃げた。