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『『『『さよならー』』』』
「ふうまったねー!」
「気を付けてよ。最近団地のほう物騒らしいから・・・」
今日もあっという間に終わったな、とかそんなのほほんな感じのことを考えていた私に、もう用意が終わった茉緒と那都が私のほうに来て言った。
茉緒と那都は私とは逆方向。
だから帰りはバラバラになってしまう。
「うん、へーき。階段登ったら着くもん」
心配性なんだから、と私は茉緒の肩をたたく。
「そう、だね。」
「でも気を付けなよ?ふう可愛いんだから!」
「うん、ありがと。ってか、那都そのネタ持ってこないでっ!!」
憎まれ口をたたきながらも、ちゃっかり那都に微笑んでる私。
「じゃっ、また明日ねー!!」
那都もにこにこしながら私に手を振る。
さて、あたしもそろそろ準備しなきゃな。