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「ここが風優の家?」




「そう。慧は・・・」



「俺はもう2つ上の家。じゃあ、また明日。」



気づけばもう家の前で、彼は微笑んで私に別れを告げた。



私もその後ろ姿を見ながら手を振る。



そうして、まだ上に続く階段を上る彼を見えなくなるまでずっと見つめていた。





「・・・」




彼の姿が完全に見えなくなると、家の扉を開けた。




靴を脱ぎ、自分の部屋にかばんを置いてラフな服装に着替える。




2階に上がり、「ただいま」というと、お肉の焼けるいい匂いがした。