そしてなんと、友達もできてしまった。
こげ茶でロングヘアーのほんわかした雰囲気の那都(なつ)
目を惹く黒髪でベリーショートの大人っぽい感じの茉緒(まお)。
「風優ちゃんのこと、ふうって呼んでいーい?」
間延びした感じのトーンで那都が言う。
「うん、全然いいよ。」
「じゃああたしは風優で。」
クールな声で茉緒が言った。
「うんうん・・・ってそれってそのまんまじゃーん」
那都がぺしっと茉緒の頭をはたく。
「いや今あんた乗ったよね。那都乗ったよね。」
茉緒がそれをよけながらうんざりしたように言う。
・・・ほんわかしてるな。やっぱり、
「好調だな」
「ええー?ふう、にこにこして何言ってんのー?」
「好調だよ好調。」
「こうちょ?」
「っかー!那都バカなの?バカなの?」
「茉緒キャラ崩壊してるから・・・」
「ふふっ」
ほら、やっぱり好調だ。