「美憂、にやけすぎ」
「だって嬉しいんだもんっ」
「……それはよかった」
私の顔を見て、拓磨くんも嬉しそうに笑った。
「で、次は甘いもん食べに行くんでしょ?どこに行きたい?」
「うーん、どうしよっかなぁ……あ!あそこのカフェ行こうよ!」
目に入ったのは木造のレトロな雰囲気のカフェだった。
店の前にある看板に大きく載っているフォンダンショコラに釘付けになる。
「フォンダンショコラ……美味しそうだね」
「え!私も同じこと思ってた!」
なにも言ってないのに同じことを思ってたなんて……これって運命!?
なーんてね。
「じゃあ入ろっか」
「うん!」
カフェに入ると、可愛いウェイトレスさんが席に案内してくれる。
「こちらの席へどうぞ」
席につくと、私は早速メニューを開いた。