「……っごめん、危なかった」



我に返ったようにキスをやめる拓磨くん。



「ううん、すっごく嬉しい」



拓磨くんの愛が伝わってきて、嬉しかった。
拓磨くんの彼女は私なんだって、実感できた。



「美憂、いっつもオデコにキスするだけで真っ赤になるから、口にしたらぶっ倒れるんじゃないかと思ってた」



「そっ、それは……い、いつも拓磨くんが不意打ちでするからだよっ!」



拓磨くんはいつも突然キスをする。
だからいっつもアワアワしちゃうんだ。


でも、今日はちゃんと心の準備ができてたもん。



「じゃあ次は不意打ちで唇にキスしようかな」



「だ、ダメだよ~~!!」



イジワルな笑みを浮かべる拓磨くんの胸を軽く叩く。



「はいはい、冗談だよ」



「もう……んっ!」



気を抜いた瞬間に、拓磨くんがまた私にキスをした。



「スキあり」



「も、もう~~!!!」



や、やられた……。



私の顔は自分でもわかるほど真っ赤だ。
拓磨くんのせいだ……。