キーンコーン―――
「はい、じゃあこれで授業終わります」
「きりーつ。礼、着席」
3時間目が終わって、私は葵ちゃんの席へ。
「あぁ~、お腹空いた……」
はやく昼休みならないかなぁ。
さっきの授業中、お腹が鳴りそうで焦ったよ。
「アメあげる」
葵ちゃんはポケットからイチゴミルクのアメを取り出して、私の手に置いた。
「ありがとう!早速食べちゃおーっと」
包み紙をはがして、アメを口に含む。
「ん、おいしい」
「そのアメ、おいしいよね」
「うんっ!」
イチゴミルクの甘さが口の中いっぱいに広がって幸せだ。