奏人と付き合えないからとその寂しさをほかの誰か、『林原くん』で紛らわそうとした、自分を。

嘘をついてばっかりで、そのくせ責任転嫁ばかりのずる賢い、自分をー....。

だから、素っ気なくこう答えた。「うん。そーだね...。」終わった恋だとわかってる。

林原くんとの恋に未練なんて全然ない。だけどまだ林原くんの姿を見るのは辛いー.....。

なんとなくテンションも上がらないまま、プールをあとにして、そのあと生徒玄関にあるベンチに座り親の迎えを待つ。

テンションを無理やり上げて、空元気で友達と話す。

分かってる、悪いのは自分だと。そして、馬鹿なことをしたとも思ってる。