でも、だからといって嬉しいわけではなく.....。

次の林原くんの次の言葉を聞いたとき、何だかきつねにつままれたような気持ちになった。

「くっそおおおおおおおぉ!!!」

そう叫ぶと、林原くんはベランダを飛び出し、どこかへ駆けていった。

置いていかれた私はポカーンとつっ立ってて。

今起きたことを把握するのにかなり時間がかかった。

『くっそおおお』?

まるで後悔しているかのようなその言葉に戸惑いを隠せなかった。

「.........」言葉を失って、5分間くらいそこに立ってた。