瞬間、パニックでした。聞かれたとしても、答えて付き合うとか考えられなくて。

でももう隠すのに限界を感じてた私は、カマをかけてみた。

「....ウチだとしたら、林原くんはどう思う...?」

だけど返ってきたのは、「えー、違うん?」という答えで。

....そうでした、忘れてました。林原くんは天然ドンカンだということを。

.....このまま気づかないで欲しいけど、私と林原くんの関係が変化するのはすぐそこ、本当に目の前だった。

6月1日、給食の準備の前、急に林原くんに話しかけられた。

「葉月さん。」急に呼ばれたから、少し驚いて。