それだけ先輩の存在は大きくて、とても憧れてた。

だから、自分の悩みが解決したその頃の私は、そんな【先輩】になれるのかなと思い悩んでいた。

来年、美術部にはいってくる1年生のことを考えるとなんだか気が重たかった。

本当にこんな素晴らしい、後輩からしたわれる先輩になれるんだろうか。その前に後輩と上手くやっていけるんだろうか。

先輩としての自信なんてみじんもなかったから、途方に暮れていた。

冬休みが明けても、だるいから、とかいって美術部に行く時間はどんどん減っていった。

まだ1年生だから、とかなり学校を舐めきっていた。

だって何しても卒業はできる。

どんな成績だとしても、『義務教育』の私達中学生には内申点なんて関係なかった。

そして、冬休みはあっという間に終わりって、1年生最終の、三学期が始まった.....。