地道な作業はもともと嫌いではなかったから仕分け作業は苦にならなかった。

その頃の私は、''サボり''ではなく、『部活へ行けない理由』が欲しかった。

弱いと思われたくなかったし、精神的に強くならなきゃと思い続けてたし、またイジメられるのは嫌だったから。

たとえ一人でも、どれだけ部活でハブられようとも、負けたくはなかった。

ふとした瞬間に、奏人がこんな私を見たら笑うだろうなと思った。

人知れず何回も、影でこっそりと、幾度となく泣いた。

とある放課後には、自分の教室で部活へ行こうと荷物を詰めてると、「比奈ちゃん今日何かあるん?」なんて聞かれて。

「ううん....。」って答えると、「(・д・)チッ」ってあからさまに舌打ちされて。