車に乗っても泣き続ける私に母さんは異様な雰囲気を感じたのか、どしたん、と聞いてきた。

まだ心の中はパニックで、別れという現実を受け止めるには早すぎて、ひとつひとつ言葉をつむいだ。

家に着いても泣き続け、おばあちゃんは心配してて....。

「温泉でも行く?」と言ってくれた。

泣きはらした顔だし、一回は断ったけど母さんにも言われ、気分転換で地元の温泉に行くことに。

あったかいお湯は冷たく凍えた心までも温めてくれるようで、癒された。

次の日は遠出して、初めての携帯を買ってもらった。