その全てに意味があると思っていた。

ケンカして、和解して、絆深まって、老後とまでは行かなくても、これからもそーやって付き合ってくんだって考えてた。

だけど振られて、泣くほどに深く深く好きだったと気づいた時には遅かったんだ。

まだ奏人に伝えたい事がたくさんあったんだよ?

大好きだって。可愛げない彼女やけど付き合ってくれてあんがとねって。

あゆみを読ませなかったのは、恥ずかしかったからで浮気なんてしてなかったんだよ?

漫画家の夢を応援してくれた男の子は奏人が初めてで、ほんっとーに嬉しかったんだよ。

林原くんよりも、誰よりも大好きで一番大事な人だったんだよ?