一方でその日の昼休み、陽向から聞いてしまったのは嫌な予感を確信に変える言葉だった。

「俺は好きでも、比奈は多分高校に入ったら新しく好きな人ができると思う。俺はそれでもいい」

この事は、私には言うなよと口止めされていたらしい。

けど、陽向に、奏人からなにか聞いたら言って欲しいと言っていたから聞いてしまった。

.....要するに、高校に入ったら私が新しい恋をしてしまって奏人の事を振ると思ってるってこと....?

私はそんなフラフラした気持ちで奏人と付き合ってないよ?

本当に好きで、初めて本気で好きになったのが奏人。奏人と付き合って、初めて一途になれたんだ。