だからもちろん部活に集中なんてできるわけもなく、ぼーっと落書きをしてた。

この想いは叶うのかな、なんて考えて。

次の日も奏人に会えたけど、なんだかギクシャクして、いつもの私じゃないみたいだった。

考え過ぎだったって分かるのはだいぶあとになるんだけれど。

そして、5月初めのある日、ふと、友達に言われた。

「告白せんのー?」

うん、できることなら、したい。

多分、私が普通の子なら、できたかもしれないけど ......もし、奏人に面と向かって告白して、フラレタラ.....?立ち直れない。

あの記憶が、私を苦しめた。