つまり、とりあえずどうしたらいいか分かんなくて、私のとった行動は『''距離を置く''』ということだった。

客観的にみて、冷静に考え直してみようと思ったから。

だけど、菜乃花は中学校に入って初めて出来た友達。

できたら、というよりは絶対に失いたくなかった。

.....トラウマなんて、とっくの昔に消え去って、克服したつもりだったのに、あのころから何一つとして成長していない。

そんなことをごちゃごちゃと考えていると始業を告げるチャイムが鳴って、生徒たちはぞろぞろと席につき始めた。

さすがに泣くことはなかったけれど、どうしようかと悩んでた。