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「そう、恥ずかしいことでもないのになぁ。愛する人のためなら、別段処理するの嫌じゃないし」
生々しいことを言う彼の顔に枕を投げておく。
「ふざけていないで、外して下さいよ」
「ふざけていないよ。結構、本気。最初から、君が会社に行くのは反対だったんだ。君の上司は飲み会の席でやけに絡むし、君の隣に座っている同僚は、この前、好感度上げるためか君のデスクにキットカット置いていたし。前の席の奴に至っては、きのこ山。馬鹿だよねぇ、君はたけのこの里派とも知らずに。君に好かれようと必死な男が多すぎる。通勤の時、君と毎回同じバスに乗る男なんかーー」
「ちょっと待って。指摘したいところを書類にまとめて提出しますから」
※その時彼を見ていないはずっ!