「麻美はまあ、キャプテンとして少し厳しいこととか、言い過ぎたかなって所とかあったと思うし、そこを嫌っている1年生はたくさんいると思うんだ。だけど麻美は、正しいことを言って自分が嫌われるとか、そう言うのははっきり言ってどうでも良くて、ただ、自分の引退が近い中で、1年生をどう伸ばしていくのかって言うことだけを考えてて、思ったこととかはっきり言ってわかって欲しくて、でも伝わらないときとかもあって、時には自分から動いて背中で見せていくこともあって、でもそれでも伝わらなくて。もう投げ出したくなっとりもして。そんなときにさ、菜穂が練習試合の時に会場がアウェイでね、1年生1人で、黙々とやるべき仕事をしてたんだよね。みんな着替えているのにさ。その時、『ああ、解ってくれた1年生もたった1人だけどいた。』って思ってさ。やっぱり3年生のキャプテンがさ、1年生に教えるの諦めたらダメだなって思わされたんだ。菜穂、ありがとう。今もまだ1年生は、はっきり言って全然動けていない。だから、今麻美は、きっと言い過ぎて嫌われてると思う。だけどいつか、いつか麻美が言ったことで、みんなは絶対に動けるよう