「菜穂!」
帰ろうと歩いていると、琉生に呼ばれた。
「なに?琉生。」
「いや、一緒に帰ろうと思って。お前先に帰るつもりだったろ?」
だって誘われてないし。
「だって琉生あたしの事誘わなかったじゃん。だからいいのかなって。」
「良いわけないだろ?俺はお前と帰るって毎日決めてんだよ。」
え?じゃあ言わないとわかんないよ…?
「じゃあ言ってくれれば良いのに…。」
「アイコンタクト?」
「ふざけてるでしょ?」
可笑しくて笑いながら言った。
そしたら、みるみる琉生の顔が赤くなっていく。
「い、いいからいくぞ!」
「うん。」