「すごい…。」
「すごくねぇよ。練習すれば、誰でも入る。菜穂は身長的にCだから、多分打たないけど、ダメって事はないから打ちたかったら練習すればいい。」



初めて会話したのがその会話だった。
そこからあたしはバスケ部に入って自主練習をやるようになったんだ。
ピー!
「3分前です!」
審判の声が響く。
あたしは月斗さんに、
「頑張ってくださいね。」
と、伝えた。
すると、Gの智也さんに
「俺にはねぇの?」
と、言われたので、
「頑張ってくださいね。」
と、もちろん言ったら、
「よっしゃ、頑張れる!気合い入ったわぁ~。月斗、俺バンバンパス出すから、3P打ちまくれ!キャッチミスとか、カットされんなよ!」
と、気合いが充分になられたようで。
「わかってっしっ!ご希望通り全部決めてやるよ!」
と、負けずに言う。

ピー!

試合が始まる合図のホイッスルがなった。
選手がコートに入って行く。

ピー!

「お願いします!」