また声のトーンをさげて聞いてくる。
その声の高さには逆らえないんだってば…。
「左の突き当りの部屋です…。」
「初めからそう言え。」
「も、もぉ…。月斗さんのドS…。」
決して中学生の頃のキャラを崩さないように…。
「あ?お前がドMなんだろ?」
それはちゃうやろ…。
「今だって月斗さんが主導権握ってるのは月斗さんじゃないですかぁ…。」
「は?」
そんな会話をしていると、部屋に着いた。
ドサッ
と、あたしをベットの上に置く。
そしてその上に股がる月斗さん。
「つ、月斗さん。」
「あん?」
「あたしたちまだ中学生ですよ?あたし、怖いです。それに…あたしが好きなのは、りゅ、琉生ですし…。」
「チッ。わーったよ!だけど油断すればすぐに襲うかもしれないから。でも、1回だけ…。」