「頼斗はえらいなぁ~。」
弘にぃが頼斗に言う。
「俺は弘にぃみたくはなりたくたいから。」
「おいおい頼斗。俺は一応学年1位だからな?」
「ヘラヘラしてたら意味がない。」
「はっはっはっはっ」
直にぃが大笑いする。
「ふふっ」
あたしも続いて笑う。
「決して姉貴みたいにもなりたくないけどね。」
「ぷっ。」
弘にぃが吹いた。
「ちょっ!弘にぃ!!」
あたしはそこを見逃さずに怒る。
「俺は、直にぃみたいになりたいんだ。
直にぃはさ、なんでもできるし何より周りをよく見てるじゃん。俺はそこを尊敬してる。」
「んじゃっ、俺、シャワー入ってくるわー。」
とだけ言って、さっさといってしまった。
すると頼斗が通りすがりに耳元で、
「姉貴が努力家な所は尊敬してる。」
と、言って頼斗も部屋に戻って行ってしまった。