2人は笑顔で仲良さそうに話していた。
まーいーや。シャワー入ろっ。
さっき着たばかりの服を脱ぐ。
ジャージャージャー
シャワーの音がシャワールームいっぱいに響く。
もう過去に戻ってきてから1ヶ月以上経ってる。
早く元に戻りたい。
何でもう一度地獄の日々を過ごさなければいけないんだろう。
あたし、なにかしたかなぁ?
ただ今ある現実に目を向けて、琉生と過ごせている日々を嬉しく思ってどんなに辛いことも逃げなかった。
それなのにどうしてかな?
どうして過去に来ることになったかな?
そんなことを考えていると、
「菜穂おせぇ。俺も速く入りてぇんだけど。」
とっても不機嫌な兄貴の声が聞こえた。
「あ、ごめーん!もう少しで終わるからぁー!あと5分だけ待っててぇー!」
「チッ。速くしろよ。」
ほんとっ、やんなっちゃう。