「おぉ。明日一緒に行こうぜ。5時半に迎えに来るからよ。準備しとけよ?」
やった!もちろんおーけーおーけー!
「わかった。よろしくね?」
「おぉ。じゃあな。」
「うん。バイバイ。」
手を振ってから家にはいる。
お母さんが出てきた。
「お帰りなさい。」
「ただいま。」
さっさと部屋にいく。
着替えている間考えていた。
お母さんはとっても静かな人。というよりおしとやかなんだよね。しかも顔はとっても美人なの。だからお母さんはカッコ良くてそれを真似して学校でやったらさ、空回りでみんなに『近寄りがたい』ってイメージを与えてしまって、静かな人でいるしかなくなってしまったんだ。
「汗ヤバッ…。ベタベタする。シャワー入ってこよ…。」
階段を下りていくと、
「ただいまぁー。」
と、ダルそうな兄貴の声が聞こえてきた。
「お帰りなさい。」
と、兄貴に微笑むお母さんの姿が見えた。