1点も入れられず、16点も入れ返した。
本当にすごいと思う。
そしてその試合はそれからも順調に進み、98vs36で勝つことができた。
その日は琉生と家に帰った。
お、もちろん男子は圧勝。
「菜穂、疲れた?」
「微妙だよー。あんまり出てないし。」
少し苦笑いしながら言ってみる。」
「でも点数決めてたじゃん。みんな、『すげー』って言ってたよ。俺はわかってたけど。あれだけ人一倍努力していれば入るって。リバウンドも頑張ってたしな。」
そんな風に思ってくれてたんだ。
なんか嬉しいな…。
「ありがとう。そういう風に思ってくれてたなんて、すごいうれしい。これからも頑張る原動力になったよ。本当にありがとう。」
琉生、顔赤い…。
「じゃあさ、これからもお互い頑張ろうな!」
「うん。」
気づけばもう琉生の家の前に来ていた。
「それじゃあ、バイバイ?」