「おはようございます。月斗さん。早いですね。」
笑顔で言ってみる。すると、月斗さんの顔がみるみる赤くなっていく。
「お、おぉ。1年に速く来させておいて3年が遅く来るのはありえねぇーし。」
いい先輩だ。
「って言っても1年生は2人しか居ませんけどね。3年生に気を遣わせるなんて、俺たちもまだまだですわ。」
たしかに。琉生の言う通りだね。
「本当ですよ。たとえどんなにあたしたちが頑張っても、というか当たり前のことなんですけど、みんながやらないと意味ないですからね。」
少し真剣に言ってみる。
「まぁ、そうだけどね。でも俺はさ、ちゃんとわかってるから。二人ともしっかり者だってことも、努力家だってことも。だから、心配すんなっ!浅井先生もわかってると思うしさ。」
「月斗さんにそう言って頂けると、心底嬉しいです!」
「お前が言わせてんの。」
「月斗さん、俺も嬉しいですよ?」