そんな感じ。あたしには、みんなが性格悪く見えて、嫌になる。
まあ、事実なんだけどね。
あ、着替え終わったし、体育館いかないと。
「ガンバー!!」
「ドンマイ、ドンマイ!!次次!!」
そんな声と共に、ボールがリングを通過する時の音や、ドリブルの音が一気に耳に入ってくる。
コートの端でストレッチをする。
すると、琉生が話しかけてきた。
「あのさ、さっき『琉生』って呼んだじゃん?」
「うん。ダメだった?」
答えは分かってるけど、一応聞いてみる。
「いや、どっちかっていうと、嬉しかったってゆーか、『尾形君』よりしっくりくるから、そのまま呼んでほしーなって…。」
「わかった。あたしも、なんか変だなーって思ってたんだー。」
笑っていうと、琉生の顔が赤くなった。それが、照れてるからってわかるのはあたし