て、ゆうか。
こんなにもイケメンばかりの家の血がながれてるのに、なぜ私はこんなにも普通なのか。
顔も普通、頭も普通、運動神経も普通。
告白されたのも数える程度。
逆にこの家にどうやったらこんな平凡少女が生まれてくるのか。
不思議でしょうがない。本当に。
「ねぇね?どーしたの?」
「え?」
「ぼーーーっとしてたよ?」
「あー、ごめん。大丈夫!なんでもない!」
「ぼーっとしてるからいつまでたっても馬鹿なんだよ。」
「なっ!?渉、それ、関係ないでしょ!」
ほんと、失礼なんだからっ!!
「「ごちそうさまー。」」
「ちゃんとお皿水につけててね!」
「はいはい。分かってますよー。」
まったくー……。