「奏芽ー?朝ですよー。」


「ん……ねぇーね?おはよぉー……。」


「おはよう。よく眠れた?」


「うん!かなちゃんね、まほーつかいになったんだよ!ねぇねとおそらとんでたの!!」


か、かわいい……!かわいすぎる!


「そっか!よかったね、奏芽。」


「うん!」




実はお母さんは奏芽が生まれると同時に亡くなってしまった。


もともと体が弱かったお母さんが5人も子供を産んで体がもたなかったらしい。


だから、奏芽はお母さんの顔も母親の温もりも知らない。


それでも奏芽にはお母さんがいなくても幸せに暮らせるんだって実感させてあげたい。


私はお母さんにはなれないけどお母さんの温もりを教えて上げることはできるから。


だから、頑張るんだ。