「「じゃ、いってきます。」」


「いってきまーす!」


「はい、いってらっしゃい。」


まずは、奏芽を保育園まで送りに行く。


そのときも蒼空はついてきてくれる。


「そらにぃに、だっこー!」


「しょうがないなー。ほら、おいで。」


「わーい!」


奏芽はたまに蒼空に甘えてだっこを要求する。


ほんとは歩かせなきゃいけないんだけど蒼空は絶対にだっこしてくれる。


ほんと、優しいんだ。



「おはようございまーす!」


「あら、花菜ちゃん、蒼空くん、おはよう。」


「園長先生、おはようございます!」


実はこの園長先生、私たちが通っていた頃にもいた先生で私たちのことを覚えていてくれている。