「じゃあ、お風呂入ってくるからこれでも見てて。」
そう言って渡された、大量のアルバム。
1つは私と天音のがあった。
まず最初にそれを見た。
赤ちゃんの頃の私たちが沢山うつっている。
これでもかってくらいある。
私とお母さん、天音とお母さん。
そういう写真もあったけど、お父さんと写っている写真は少なかった。
でも、写真の隣に書いてあるメッセージはお父さんが書いたんだと思う。
"愛羅と萌音。本当に可愛い。さすが俺の家族。"
なんて、書いてある。
他にも、天音にデレデレのメッセージもあった。
私は、お父さんにもお母さんにも愛されていたんだね。
そう思うと自然と笑顔になった。
私とお父さんの写真の隣には、お母さんからのメッセージが書いてあった。
"智也と萌音。キスしてもいいけど虫歯になるから口はダメ。"
本当に、日常的な会話なんかも書いてあった。
この写真を見るだけで、どんなお父さんだったかがわかる。
とてもお母さんの事を、私たちの事を愛してくれていた優しいお父さん…。