「いただきます。」



愛羅さんのご飯はとても美味しかった。



なんだか、今まで食べたご飯よりも一番懐かしい気がした。



「愛羅さん…。」



「ん⁇」



「こんな時に変な話なんだけど…。私、親がいないから…このご飯食べてると本当に懐かしく思う。」



そう言うと、愛羅さんはポロポロ泣きだした。



「萌音っ…。うぅ~…。ごめんね⁇萌音…」




私は急に泣き出した愛羅さんにオロオロしながら背中を撫でてあげた。




「寂しい思いしたよね…。ごめんね…⁇」




「え…⁇」



愛羅さんの言っている意味がわからなかった。




「萌音。驚かないで…⁇」



「うん…」



「萌音は、私の子供なの…」



「…え⁇」



「今まで寂しい思いさせてごめんね…⁇」



私は…愛羅さんの子供…⁇



確かに、私にはよく愛羅さんに似ているねって言われていた。




それに今日会って、愛羅さんの話をきいて、私と天音とかぶっていることがあった。



「わたし…。え…。本当に…⁇」



「本当よ…」



その言葉を聞いて、私は堪え切れなくなった涙をボロボロと流した。



「…っ。お母さんっ…」



「萌音…ごめんね…⁇もっと早く会いたかった…。」



私は、お母さんに抱きしめられながら子供みたいに泣いた。