愛羅さんの運転する車に乗って、大きな一軒家に来た。
「すご~い、大きいっ‼︎」
少し感動していると愛羅さんが玄関を開けてくれた。
「お邪魔しま~す…」
「ふふっ。そんな緊張しないで⁇」
「あっ、はい‼︎」
「それと…敬語もやめてほしいの。」
「え⁉︎ダメですよ‼︎」
なんだか強い口調になってしまった。
「だめ。敬語使ったら潰すよ…⁇」
愛羅さんが少し声のトーンを下げてそう言った。
愛羅さんに潰す なんて言われたら冗談と思えない。
「はいっ。あっ…」
思わず、返事してしまった。
「じゃあ、これから敬語禁止ね。」
「う…ん…⁇」
「そうそう♪」
私が敬語を使わなくなると、なんだか機嫌が良くなった愛羅さん。
「じゃあ、ご飯作るからお風呂入ってていいよ~。」
「えっ、でも…」
「気にしないで。今日は私が誘ったんだから。」
そう言われ、お言葉に甘えさせてもらった。
私の荷物は田中さんから渡されていたから、今日は愛羅さんの家に泊まるんだよね…
お風呂場に行くけど、本当に広い。
広すぎでしょ…
そこは、温泉⁇ってくらい広かった。
思わずのんびり過ごしてしまった。
急いでお風呂から上がると、美味しそうなご飯が並べられていた。
そのご飯は、高級食材を使っているわけでもなく、家庭的なご飯だった。
でも私はそっちのがいいかな。