するとそこに、カメラマンの杉ちゃんがきた。
「萌音ちゃん、撮影始めるから、コッチ来て。ほら、姉貴も‼︎」
「え、姉貴…⁉︎」
「そう、俺ら三つ子なんだ。」
「え、三つ子⁉︎⁉︎」
「萌音ちゃんの反応、新鮮で可愛いね。」
そう杉ちゃんに言われて、少し恥ずかしくなった。
「私が一番で、2番目に妹がいて、3番目に優斗がいるの。」
あっ、杉ちゃんの下の名前って、優斗って言うんだ。
「まあ、そーゆー、ことだから。撮影始めるぞー。」
杉ちゃんにそう言われ、走って行った。
「じゃあ、最初は2人で楽しそうに歩いて~。」
そういわれ、愛羅さんと二人で歩いた。
なんだか、さっきの話をしてから愛羅さんとの距離が近くなった気がする。
「じゃあ、寒いだろうけど海に入ってくれる⁇」
「うっ…」
思わず声が出たけど、愛羅さんに手を握られ海に入った。
「さむ~いっ」
なんて言いながら2人ではしゃいだ。
それからいろいろなバリエーションで撮影して、終わった。
「おつかれしましたー♪」
そう言って、田中さんとホテルに向かった。
「聖奈。」
後ろから愛羅さんの声がしたから止まった。
「あ、愛羅。どうした⁇」
あ…
田中さんと愛羅さんは、友達なんだ。
「ちょっと、この子借りていい⁇今日。」
そう言って愛羅さんは私の肩を抱いた。
「いいよ。明日迎えに行くね。」
そう言って微笑む田中さん。
「やった♪ありがとう、聖奈‼︎」
私は何が何だかわからなかった。