『姫奈か!よろしくな!』
え…。いきなり呼び捨てですか先輩。
『川瀬先輩はなんで屋上にいるんですか?』
『んー…。気持ちよさそうだったから』
『あ。あたしもです。気づいたら寝てて…』
『だから寝てたのか!すげー疲れてんのかと思った。』
『そ、そんなこと……。わぁーっ!見てください。川瀬先輩!』
『うっわ。すげーきれい。』
夕日が沈む時で街が一面オレンジになっていてそれがここからだと全体を見渡せてすごく綺麗だ。
綺麗すぎてあたしが声を失っていると…。
『あ。やべ。俺バイトだわ。じゃーな。姫奈。』
と言って屋上を出て行ってしまった川瀬陽先輩。
かっこ良かったなぁ。話しやすかったし。
まだ胸がドキドキしてる。
てか、あたしも帰らないと…!
急いでお家に帰った。