「昨日さ、女の子に逆ナンされちゃった。」 「はぁ。」 とある授業の合間の休み時間 いつものように話しかけてくる 着崩した制服のネクタイをヒラヒラさせ 片足を椅子の上に乗っけて 私の方へ顔を向ける そいつの名は 鈴木くん 苗字しか知らない 仕方ないだろ みんな彼のコトを"鈴木"と呼ぶから、それ以上察することができないんですもの