床に落ちていた本を本棚に収めると、ようやく隠れていたフローリングが姿を現した。


これでやっと掃除機がかけられる。


俺は掃除機を出して来て、花音の部屋に掃除機をかけ始めた。


ウィーンウィーンという音の中に、バリバリという音が混ざる。


コイツ、この部屋で菓子とか食ってんのかな?


想像したくねぇな…。


掃除機をかけたら、今度は雑巾がけだ。


勉強机は綺麗に拭き、ついでに窓も床も綺麗に磨きあげた。


よし。


これならなんとか生活出来る。


さすが、俺。