「あっ、マネージャーさん!おはようございます。久しぶりっすね。もう体調はいいんですか?」


「おはよう、石井君。もうすっかり大丈夫だよ。ごめんね、長いこと休んじゃって」


学校がお休みの今日、私は久しぶりに部活に出ていた。


5日も来ていないと、洗濯物がすごいことになっているな。


とりあえず、回せるだけ回そう。


そんなことを思っていると。


「花音ちゃん」


私のすぐ後ろで、聞き慣れた声がした。


「恵介君……」


5日ぶりに見る恵介君。


気のせいかな?


少し痩せたような気がする。


「今日は部活に出て来たんだね」


「うん…。あ、ごめんね。何度も連絡くれたのに、電話に出なくて。

もう大丈夫だから。これからは部活も休まないし、学校にもちゃんと来るよ」


私の言葉に、恵介君は何か言いかけたけど。


「そっか」とだけ言って、練習に行ってしまった。


恵介君、何か私に話したいことがあったんだろうな。


でも、あえて呼び止めなかった私も私だ。


なんだかギクシャクしてる。


原因は、他でもない私なんだけど…。