海司の言った言葉の意味が飲み込めない。


海司……。


一体何を言ってるの?


「ど、どういう意味?海司。

応援出来ないって何?」


恵介君もワケがわからなくて、戸惑っているようだ。


「応援するって言ったのに、急に気持ちが変わって悪いと思ってる。

でも…、恵介と敵になったとしても、俺は自分の気持ちを貫きたい」


「海司、何言ってんの?

ワケがわからないよ!」


恵介君が海司の肩を揺らして言った。


「花音……」


急に海司に呼ばれて、ドクンと心臓が大きな音を立てた。


海司と視線が絡み合って、私の心臓がドクドクと早鐘を打っている。


何?海司…。


何を言おうとしているの?




「俺……。



花音のことが好きだ……」