「海司、着替えたんだな。

俺のスパイクどう?サイズ大丈夫?」


「あぁ、大丈夫だ。

恵介と足のサイズが一緒で良かった。

今日の帰り、自分のを買いに行くから」


サッカー部のジャージを着た海司は、やけにそれが似合っていて。


別人みたいな海司に、不覚にもドキドキしてしまった。


「あぁ、そうだ。

ふたりに話があるんだ」


突然、海司が言った。


「どうしたの?」


首を傾げる恵介君。


海司は私と恵介君を交互に見た後。


目を閉じて肩で大きく深呼吸をして。


そして、ゆっくり瞼を上げた。


そこから現れた瞳は、ゾクゾクするくらい綺麗で。


私はすっかり目を奪われていた。


「俺…」


静かに口を開く海司。


私と恵介君はゴクッと喉を鳴らした。


「お前らふたりのことを、



応援することは出来ない……」