「おはよー、花音」


「花音。明けましておめでとー」


「さっちん、あっきー、明けましておめでとー」


今日から3学期。


教室に入ったら、仲の良い友人達が出迎えてくれた。


そして、もうひとり。


「みんな、おはよー!」


「唯、おはよー。あ、髪切ったのー?可愛いじゃーん」


ほんとだ。


唯、髪を切ってる。


前髪がすごく良い感じ。


美人に…なった気がするなあ。


「花音、ちょっといいかな?」


「ん?なに?」


「いいから、こっち来て」


私は唯に手を引かれ、窓際に連れて行かれた。


「どうしたの?こんなところで。秘密の話?」


「えへ、まぁね」


「何よー。もったいぶらずに早く言ってよー」


「うーん。じゃあ言う。

あのね」


「うん」


私はゴクリと喉を鳴らした。


「私…。


立花君のこと、


本気で好きになっちゃった!」