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「お前さぁ、正月早々何なんだよー」
「お正月のこんな朝早くに押しかけて、悪いと思ってるよ。
でも、緊急事態なの!
お願い、海司!
メイクを教えて!」
布団にくるまっている海司に、私は拝むように両手を合わせていた。
それは午前0時を過ぎた時のことだった。
お正月になった途端、私のLINEにメッセージが届いて。
誰かと思ったら、佐野君だった。
『あけましておめでとう』
そこには新年の挨拶が書かれていた。
私の姿になっていた海司に、親しみを感じていた佐野君。
身体が元に戻る頃には、二人はすっかり仲良くなっていた。
そんな彼だから、新年の挨拶メールを送ってくるのもうなずける。
そう思いつつ返信をしたら、次のメッセージにドキッと心臓が跳ね上がった。
『今日、ふたりで初詣に行かない?』
年末にカラオケに行った時みたいに、海司も一緒かと思いきや。
なぜか、私とふたりきりで行きたいという佐野君。
佐野君が私自身を気に入ってくれているわけじゃないのはわかっているけど。
でも、あの佐野君が誘ってくれたこと。
それはやっぱりすごく嬉しかった。
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「お前さぁ、正月早々何なんだよー」
「お正月のこんな朝早くに押しかけて、悪いと思ってるよ。
でも、緊急事態なの!
お願い、海司!
メイクを教えて!」
布団にくるまっている海司に、私は拝むように両手を合わせていた。
それは午前0時を過ぎた時のことだった。
お正月になった途端、私のLINEにメッセージが届いて。
誰かと思ったら、佐野君だった。
『あけましておめでとう』
そこには新年の挨拶が書かれていた。
私の姿になっていた海司に、親しみを感じていた佐野君。
身体が元に戻る頃には、二人はすっかり仲良くなっていた。
そんな彼だから、新年の挨拶メールを送ってくるのもうなずける。
そう思いつつ返信をしたら、次のメッセージにドキッと心臓が跳ね上がった。
『今日、ふたりで初詣に行かない?』
年末にカラオケに行った時みたいに、海司も一緒かと思いきや。
なぜか、私とふたりきりで行きたいという佐野君。
佐野君が私自身を気に入ってくれているわけじゃないのはわかっているけど。
でも、あの佐野君が誘ってくれたこと。
それはやっぱりすごく嬉しかった。