✴︎ユウヒside
バチッ!!
「痛い!!」
火花がはじけるような音と一緒に痛みが頭に流れ込んできた。
ハッと目を覚ますと目の前にラスくんがいた。
「望月さん!!大丈夫!?」
青い瞳が心配そうな顔でこっちを見ていた。
「…。」
今のは?!今のは何?!!
「…夢宮くん。今のは…。」
私は息を切らしながら彼に尋ねる。
「僕の記憶……。」
「え?」
「僕の…僕の望月さんとの記憶。」
記憶…?
…確かに、さっきの女の子は紛れも無く私。
ウサギのぬいぐるみ。覚えてる…。
カミナリ。
確か、引き出しに。
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