「んん…。」

「…紫音?」

「んー…、今、何時…?」

「9時前ってとこだな。…目ぇ覚めた?」

「ん…。ありがと…。」


寝起きの紫音は、いつも以上にふわふわしていて

今の俺にはかなり刺激が強い。


「瑠樹君…?どーしたの、難しい顔して…。」

「なんでもねーよ。」

「そう…?」


そう言った紫音が、俺の顔を覗き込んだ瞬間。

反射的に俺は、紫音の唇を奪っていた。


[瑠樹side.end]