[瑠樹side]

「あー…やばい。」

隣に眠る紫音を見つめながら

俺は1人、自分の欲望と戦っていた。


「紫音に怖い思いさせらんねーし…、俺、ちゃんと我慢できんのかな…。」

紫音はまだ高校2年

年上の俺に迫られたら、いくら付き合っていても怖いに決まっている。

俺は、紫音を泣かせるのだけは嫌だった。