「無事でよかった。」

「く、苦しいっ…。」

あたしの顔を見た瞬間、ぎゅっと抱きしめられて

瑠樹君の慣れた匂いに少し安心した。


「わ、わりっ…。」

「ん、大丈夫っ。」

「安心してつい。俺が迎えに行きたかったんだけど、マネージャーに止められてさ。」

「瑠樹君は外でちゃだめだよ、スキャンダル、出ちゃったんでしょ…?」


きくのは怖かったけど、あたしだけ知らないなんて、そんな無責任なことするわけにはいかなかった。