「いや?!まぁ、うん、あるある!用事やろ?
えーとなぁ、待ってや、あるねん、あるある....。」

あー、ごめん夏巴さん、顔に思いっきり
暇やから来ただけ、って書いてあるわ。

「…まぁええわ、母さん下におらんかった?」

「ウチが来るんと入れ違いやったでー!
買い物っちゃうかなー?」


「ん、分かった。」


僕は初日からそうしてきたように、なっちゃんが焦るん見たら、まぁ、許してあげとる。

もしかして僕って優しい?あらいい男。

「...こーくん、ちょっと今キモくなかった?」

あれま。

「...なっちゃん、玄関の場所分かる?」

「うわわ、すんません、何もありませんでしたっ、キモくありません、イケメン!色男!さすが浩聖!!」


…さすがなっちゃん。

褒めれば許してもらえると思っとるわ。
まぁ、いいんやけどな。楽しいし。